2012.1.20

CCJクラフト見本市2012

2月1日から三日間、池袋の自由学園で開催されるCCJクラフト見本市2012に椅子を出展することになりました。2月2日は一日会場にいる予定です。
CCJクラフト・センター・ジャパン→

Craft Center Japan 2012

I am going to attend the exhibition of CCJ 2012 from Feb. 1st to 3rd at Jiyu Gakuen(school design by Frank Loyd Wright) in Ikebukuro

CCJクラフト見本市2012によせて

 家具そのものをデザインすることと、家具のつくられ方やものづくりの仕組みをデザインすること。現代はその両方をデザインという行為に求められているように思います。
 技術革新は良質なものを大量に安価につくることを可能にしました。機械の進歩はものづくりに係る熟練の労働を代替可能なものとしていきます。さらに、グローバル資本主義の世界では労働市場はひとつとなり、先進国の労働者は途上国の労働者との競争を余儀なくされています。当初はグローバル化と近代化による恩恵を受けていた先進国においては、すでにその弊害の方が大きくなっているのではないでしょうか?
 このような状況の中でローカルな社会に生きる一人のデザイナーとして、どのようなものづくりの仕組みが可能か? 代替不可能な価値をどのようにつくりだすのか? その答えを導くのが今日的なデザインする行為の意味であるように思います。その答えのヒントは「もっとも原始的な手づくり」と「もっとも先進的なコンピュータネットワーク」そして「顔の見える人同士の連帯」にあると思っています。